彼のバイトする本屋さんで、新人が入力ミスをしました。そして閉店業務をする彼が、千円の帳尻合わせをしなければならなかったそうです。彼は自分の財布から千円をレジに入れたそうです。もちろん返ってこないのに・・・ 「いい人過ぎる」と怒る私に彼は「自分も新人の時にミスをしていたと思うんだ。きっとその時は誰かが同じようにして僕をフォローしてくれていたに違いない・・・」
そういう彼の姿勢を素敵だなと思い、自分の発言がちょっと恥ずかしかったです。(ある人のちょっと良い話より)

ホッコリするお話ですね。私たちも知らないところで誰かからフェローされていることを忘れてはならないでしょう。誰からもフェローされてないと感じる人は、是非知って欲しいことがあります。それは神さまがあなたの尻拭いをしてくださっているという事実です。
あるコラムにニコロ・パガニーニというバイオリニストのことが書いてありました。彼は大変重要な演奏会で公演中、突然バイオリンの弦が一本切れてしまいました。しかし彼は慌てることなく、残った三本の弦で演奏し続けました。ところが、しばらくするともう一本切れたのですが彼はそのまま演奏を続けました。そしてついに三本目の弦までもが鋭い音とともに切れてしまいました。それでも彼は諦めることなく、残りの弦一本で最後まで演奏しました。その出来事が、「弦一本のパガニーニ」と呼ばれ世界的な演奏家として有名になる機会になったそうです。
私たちは「人生」の演奏中に、私たちの期待や意思とは関係なく、健康、若さ、お金、仕事、事業、人間関係などの弦がプツンプツンと切れてしまうことがあります。でも最後に残った弦だけは決して切れることはありません。それは神と私たちをつなぐ「愛の弦」です。この世のすべてが切れてしまっても、この弦だけは切れません。ですから諦めないで落胆しないで神さまのフォローを信じて最善を尽くしたいものです。
「わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがない」(聖書)