アメリカで用いられているT.D.ジェイクス先生が、体験談を話してお
られます。先生は少年時代からタバコを吸っていたそうです。親にバレないように香水をふりかけ、窓越しで吸って、臭いが部屋にこもらないように気をつけていましたが、何度か母親に見つかって、怒られ、おしおきされました。しかし、止めることができなかったのです。ある時、クリスチャンになってから18ヶ月間、タバコを止めることができたそうですが、教会でつまずくことがあって、それから又、吸うようになったそうです。しかし、2度目の時は、なかなか止めることができませんでした。それは神学校で勉強している時も続いていました。止めなければならないと苦しんでいたある日、父親が吸殻を発見してしまいました。しかし何も言いませんでした。自分から父親に正直に告白しようと思い言いました。「お父さん・・・実は自分にはある問題があるんです・・・」お父さんは、言葉を遮るようにして、こう言ったそうです。「あ~わかってるよ~ わかってるよ~・・・神さまはね~ あなたを大きく用いてくださると思うんだ。でも、神さまがあなたに対して持っておられる大きな計画が、こんな小さな物に妨げられたら、もったいないよな~」それから数日後、祈りました。「神さま! 私の人生における神さまの計画が、こんなちっぽけなつまらないもので妨げられているなんてたまりません!」その時以来、思いを変えて、神さまに問題をお委ねしてから、全く解放されたそうです。
私たちの楽しいはずの人生が、ちっぽけなことで狭められていること
はないでしょうか? それはタバコやお酒などの依存性だけではありません。憎しみ、怒りっぽさ、嫉妬や高ぶりかもしれません。それらはちっぽけなことではないと思われるかもしれませんが、よく考えてみると、小さなことなのです。でも、それが私たちの心を縛ってしまうので、楽しいはずの人生を台無しにしてしまったり、幸せの伸びしろの領域を狭めてしまっているのです。私たちの最大の敵は自分自身かもしれません。私たちの思いや考えを変えることを主が助けてくださいますように。