私の伝道者としての師は大川従道牧師だが、時折電話でお話しする時に、「あなたには神さまがついているね。」と言ってくださる。自分自身のことは、他者からどう見られているかはわからないものだが、第三者が観察してそう見えるということは大変ありがたいことだと思わされる。この言葉を心に留めつつ関西での開拓を振り返ってみると、私個人もそうですが、関西カルバリーフェローシップに神さまがついていてくださることを認めざるを得ない。10年前、会衆1名からスタートした教会が、今は3回の礼拝をさせていただけるようになった。公民館、集会室などを転々とし、奈良ではカトリック教会の会堂の一室をお借りしたこともある。今は東大阪福音教会という他教団の会堂をお借りして8年が経過した。考えてみると、日曜日によそ様の教会堂を使用している教会がどこにあるだろうか? お借りしている教会の牧師・藤長先生は、「KCFが石切チャペルを使用するようになって、この周辺の重い空気が軽くなりました。他所へ移動しないでこのまま使い続けてほしい。」と言ってくださっている。こんなに私たちの教会を好意的に受け留めてくださることに不思議を感じるほどである。しかし数年前からもっと広めの場所が必要になってきて他所を探し始めたが、さまざまな理由から足踏み状態が続いていた。そんな中で藤長先生が「隣の土地がKCFに与えられるようにお祈りしましょう。」と言われた。しかしその土地には古い建物があり、複数の建て主さんがいて、しかもなかなか連絡が取れない地主で有名である。私は資金もないし、そんなことが起これば奇跡だなと思って聞き流していた。ところが昨年、隣の地主さんから土地を買って欲しいと申し出てこられた。あまりにも絶妙なタイミングすぎて恐れを感じるほどである。
 私のスタンスは、主が望んでおられる土地ならば、どんな反対があったとしても、資金がなくても、どこからともなく与えられ手に入れることができるし、主が望んでおられないならば、私たちがどんなに欲しいと願い、資金も集め、全員一致で計画を進めても、それは立ち行かなくなると信じている。もっと言うならば、私たちが欲しくない土地であっても、主が計画されたら、それを受け止めるしかないのである。
 神さまが中心になっている人生は、楽しくて仕方がない。