健全なセルフイメージ(自己イメージ)を持っていると、勇気を持って様々な問題に立ち向かうことができます。「人は心の中にある自己イメージを超えることはできない」と、ある先生が書いておられますが、私達は、どのようなセルフイメージを持っているでしょうか? 自分をどう捉え、自分の価値をどう判断して、自分の存在にどれだけの意味を感じているでしょうか? セルフイメージというのは、本当の自分とは必ずしも一致しません。それはあくまでも本人が捉えている姿でしかないのです。健全な自己イメージを持つことは、人間を成功や幸せへと導く重要な要素であると言われています。心理学でも、人はだいたいにおいて本人の自己イメージに調和した行動をとると言われています。もちろん、例外はありますが、多くの場合、自分の持っているイメージに、行動がともなっていくというのは、学問的に言われていることなのです。
 自分のイメージが低い人は、「わたしは何をやってもうまくいかない」「どうして私ばかりこんな目に遭うの?」「私は何一つまともにできない・・・」という決まり文句を持っています。このままでは、新しいことをしたり、問題や困難に立ち向かう力は、あまり発揮できないのではないかと思います。しかし、セルフイメージを高める最良の方法があります。それは、神様の視点から自分をイメージするのです。すると自分に満足できるようになります。神様がありのままの自分を選び愛していてくださっていることを知るからです。
 カナンの土地に入る直前、モーセは12人の偵察隊を送り込みました。その中の10人の報告は、「土地はとても良いのですが、住んでいる人たちは巨人で、自分たちはイナゴのようで無理です。入れません」でした。しかし同じ状況を見てきた残る2人は「彼らよりも神さまの方が強いですから、神が共にいてくだされば大丈夫!」と言ったのです。自分が主体になっていると、所詮“イナゴ”にしか見えません。力不足です。しかし、神の視点で見るならば、比較対象が“相手と自分”ではなく、“相手と神”になるのです。自分の弱さが強さに変わるのです。ハレルヤ!