詩篇73篇1~18・28節
<聖 書>(詩篇73篇1~18・28節)
73:1 神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。73:2 しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。73:3 これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。73:4 彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、73:5 ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。73:6 それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。73:7 彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。73:8 彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。73:9 彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。73:10 それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。73:11 彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。73:12 見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。73:13 まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。73:14 わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲らしめをうけた。73:15 もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。73:16 しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。73:17 わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。73:18 まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。
73:28 しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。