マックス・ルケードの「贈り物」という本に出てくるお話です。
ある少年が犬を買いにペットショップにやってきました。ペットショップの主人は少年に犬を何匹も見せました。少年は犬を抱いたりしながら、じっくり選んでいました。「どれを選んだんだい?」「また今度にします。ところで一匹いくらなんですか?」主人が値段を言うと、少年は数日後にまた来ると言いました。「なるべく早く来たほうがいいよ。この犬たちはすぐに売れてしまうから」少年は何かを確信しちょうにニッコリと笑い「心配ありません。僕が選んだ犬は、その時まで絶対に残っていると思うから」と言いました。
それから少年は、一生懸命お手伝いをしてお金を貯めました。そしてそのお金を持ってお店に行きました。店の主人はお金を数えた後、ニッコリ笑って言いました。「よし、好きな犬を持っていっていいよ。」すると少年はやせ細った足の不自由な犬を選んできました。主人は少年を止めて言いました。「その犬は止めた方がいい。君と遊んだり走ったりできないし、ボールを取ってくることもできないよ。もっと元気な犬を選んだらどうだい?」少年は首を横に振って、答えました。「この犬が一番欲しかったんです」少年が店を出るときに主人は何か言おうとしましたが、言葉を飲み込みました。その訳がわかったからです。少年のズボンの下から義足が見えたのです。なぜ、少年はその犬を選んだのでしょうか。足を引きずりながら歩く犬の気持ちを知っていたからです。そして、その犬が本当に特別であると分ったからでした。
イエス・キリストは、私たちの罪の世界にまで降りてきてくださって、私たちと同じ生活をされました。人の裏切りを経験され、寂しさや孤独や罪の誘惑にもあわれました。だからこそ、私たちを理解し、あわれみと恵みを一方的に与えてくださることができるのです。
この神様の恵みを知れば、人生における問題の全てが解決するといっても過言ではないでしょう。一度お試しになってみてはいかがですか?