伝道の書1章1~7節・2章1・10~11節・3章11節
(伝道の書1章1~7節・2章1・10~11節・3章11節)
1:1 ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。1:2 伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。1:3 日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。1:4 世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。1:5 日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。1:6 風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。1:7 川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。
2:1 わたしは自分の心に言った、「さあ、快楽をもって、おまえを試みよう。おまえは愉快に過ごすがよい」と。しかし、これもまた空であった。
2:10 なんでもわたしの目の好むものは遠慮せず、わたしの心の喜ぶものは拒まなかった。わたしの心がわたしのすべての労苦によって、快楽を得たからである。そしてこれはわたしのすべての労苦によって得た報いであった。2:11 そこで、わたしはわが手のなしたすべての事、およびそれをなすに要した労苦を顧みたとき、見よ、皆、空であって、風を捕えるようなものであった。日の下には益となるものはないのである。
3:11 神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。