何年も前の話ですが、某フライドチキンのお店で、“本日もれなくイースター・エッグプレゼント!”という貼り紙を見つけたので、立ち寄りアルバイトらしき店員に聞いてみた。「イースターって何ですか?」すると店員は、「う~ん・・・アメリカのお祭りだと思いますよ。卵をデコレーションして楽しむ日なのかと思いますが・・・」という答えが返ってきた。確かに日本人にとっては意味の分からない行事だと思いますので、その意味をご紹介します。
 イースターは、復活祭とも呼ばれていて、イエス・キリストは、弟子であるユダに裏切られ、十字架にかけられ処刑されてしまいます。しかし、「イエス・キリストは復活する」という預言どおり、3日後に復活されました。キリストの復活に弟子たちは喜び、それが「イースター」としてお祝いされるようになりました。キリスト教会は毎週日曜日に礼拝を捧げています。それはキリストが日曜日に復活されたことをお祝いするためでもあるのです。実は、信じる者にとって“イースター”は、“クリスマス”よりも重要な出来事なのです。なぜならキリストの死からの甦りがなければ、キリスト教会の存在はなかったからです。復活されたイエスさまは、ペテロに再会して「わたしの羊を養いなさい(牧会せよ)」とお命じになりました。そして聖霊降臨してペテロは初代教会の指導者となったのです。
 ペテロにとって、イエスさまは卓越した師でありカリスマと能力を発揮して人々の心を引き寄せた存在でしたが、突如として無力に十字架の上で死んでしまいました。頼るべき師を失い、迫害を恐れて散り散りバラバラになって逃げていた弟子たちでしたが、急にエルサレムに集まり、そればかりか十字架につけられて死んだ師のことを命懸けで伝え始めました。何故でしょうか? それは死んだと思っていた師であるイエスさまの復活の事実を目撃したからです。今も生きておられる主に希望を見、復活が力の原動力になったのです。だからこそ、復活が無くてはキリスト教会もクリスチャンも存在していなかったのです。
 あなたの人生に墓のような真っ暗闇があったとしても、安心してください。イエス・キリストは三日目に甦られました。そしてその力は、この二千年間、信じる人々に注ぎ続けられているのです。