ごちそうを前にしても文句を言う人がいるかと思えば、乾いたパン一切れでも感謝する人がいる。健康なからだが与えられていても環境を恨む人がいれば、両手両足がないにもかかわらず感謝する人がいる。一つを失うことに怒りを抑えられない人がいれば、二つを失ってもかえって感謝する人がいる。失敗したからと、いのちを絶ったり絶望したりする人がいるかと思えば、過ぎ去ったすべてのことを感謝し、未来に向けて準備する人がいる。自分を非難したり害を加えたりする人と仲違いする人がいれば、敵を愛して感謝する人がいる。死を恐れる人がいれば、死をありがたく受け入れる人がいる。
私たちには感謝する理由がたくさんある。呼吸できることに感謝し、歩けることに感謝し、食べることができ、寝ることができることに感謝し、夫と子どもを感謝し、成功も失敗も感謝し、病気でも健康でも感謝する。実際、この地上に生まれてから死ぬ日まで、感謝するのみではないだろうか。 「一生感謝365日」ジョン・クゥアン著より
ある日、52歳の男性が、友人にこう言ったそうです。「もう終わりです。事業に失敗して、すべてを失ってしまいました・・・」その言葉を聞いた友人は言いました。「全てですか? それでは一度、あなたの残っているものを紙に書き出してみてください。奥さんはおられますか?」「はい、良い妻だと思います」「お子さんはおられますか?」「ええ。可愛い3人の子どもがいます」「友人は?」「います」「健康は?」「良い方だと思います・・・こうしてみると、私の今の状態はそれほど悪くはないのかもしれませんね。私は多くのものを持っているのですから・・・」
失敗する人、途中で諦めてしまう人は、自分に無いものばかりを見て悲観します。しかし、成功する人、立ち上がれる人は、自分にあるものを見て感謝します。新年は、主にあって感謝の一年でありますように!