マタイによる福音書8章1~10節
<聖 書>(マタイによる福音書8章1~10節)
イエスが山をお降りになると、おびただしい群衆がついてきた。
すると、そのとき、ひとりのらい病人がイエスのところにきて、ひれ伏して行った、「主よ、もこころでしたら、きよめていただけるのですが」。
イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。すると、らい病は直ちにきよめられた。
イエスは彼に言われた、「だれにも話さないように、注意しなさい。ただ行って、自分のからだを祭司に見せ、それから、モーセが命じた供え物をささげて、人々に証明しなさい」。
さて、イエスがカペナウムに帰ってこられたとき、ある百卒長がみもとにきて訴えて言った、
「主よ、わたしの僕が中風でひどく苦しんで、家に寝ています」。
イエスは彼に、「わたしが行ってなおしてあげよう」と言われた。
そこで百卒長は答えて言った、「主よ、わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります」。
わたしも権威の下にある者ですが、わたしの下にも兵卒がいまして、ひとりの者に、『行け』と言えば行き、はかの者に『こい』と言えばきますし、また、僕に『これをせよ』と言えば、してくれるのです』。
イエスはこれを聞いて非常に感心され、ついてきた人々に言われた、「よく聞きなさい。イスラエル人の中にも、これほどの信仰を見たことがない。