人生には「上り坂」もあれば、「下り坂」もあります。そしてもう一つあるとすれば、「まさか」という「さか」です。防災対策には「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、私たちの心にも備えが必要なのではないでしょうか? 私の心の防災対策は、神の言葉を握るということです。「牧師らしい答えですね・・・」と言われるかもしれませんが、これが本当によく効くのです。今までに様々な状況を通ってきましたが、人の励ましや、プラス思考、休養すること以上に、心に平安を与え力になるのです。牧師の私が言うのも変ですが、本当に不思議です。
いくつかの例をご紹介しますと・・・押しても引いてもどうすることもできない四面楚歌のような状況の中で、板ばさみになった時に私を助けた聖書の言葉は、恐怖のあまり叫び声をあげる弟子たちに対してイエス・キリストが「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」(マタイ14章27節)この言葉を通して、今の状況も神がなされていることなら乗り越えることができるという人知ではとうてい計り知ることのできない平安が与えられました。また、「彼らのすべての悩みのとき、主も悩まれて、そのみ前の使をもって彼らを救い、その愛とあわれみとによって彼らをあがない、いにしえの日、つねに彼らをもたげ、彼らを携えられた。」(イザヤ書63章9節)これもとても励まされる言葉です。思い通りいかないときには、このような言葉があります。「人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。」(箴言19章21節)勇気与えられる言葉は、「彼らはあなたと戦うが、あなたに勝つことはできない。わたしがあなたと共にいて、あなたを救うからである」(エレミヤ書1章19節)「あなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。それだから、恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、まさった者である。」(マタイ10章30~31節)
世の中は流動的です。助けになると思っていても、流れてしまいます。洪水の中で助かる方法は、動かされることのない不動のものにしがみつくことです。どの時代にも堅く立っている神の言葉を握りましょう!