数ヶ月前にお仕事の関係で、ブラジルに引越しされた私たちの教会メンバーのご主人からのメールの一部を以下に紹介いたします。
 「小崎先生、メールありがとうございます。家内がブラジルに住み始めてやっとこちらの生活に慣れてきたところです。こちらでも日系人が設立した教会に日曜日に礼拝に通っています。説教はポルトガル語なので、家内も私も理解は完全ではないのですが、聖霊様(ポルトガル語では、Espirito de Santoというようです)のお力で、言葉を超えて感じる部分を大事にしながら日曜日を楽しみに過ごしているところです。(中略)帰国の折にはぜひまた立ち寄らさせて頂ければと思います。教会の皆様の平安と安全をブラジルよりお祈りいたします。」
 私の驚きは、このご主人が、言葉を超えた聖霊の働きがあることを、感じておられるということです。私たちには満たされない部分があると、さまざまな方法で、その不足を補おうとしますが、間違ったもので満たそうとしている場合もあります。例えば、車がガス欠になってしまった時に、ガソリンがないからといって、栄養ドリンクで補うことはできません。エンジンオイルが無くなったという警告ランプが点いたので、とりあえずは人間には健康的だからと言って、オリーブオイルを代役にすることはできないでしょう。それぞれのタンクは、正しいもので満たさなければ、故障の原因にも繋がります。
 実は私たちには、世界の共通した4つの悩み(空白感・孤独感・罪悪感・死の恐怖感)があります。しかし、多くの人たちは、これらの不足感、不安感を満たすために、善行、哲学、娯楽、宗教、仕事、財産、趣味、友情、名誉、学歴、地位、食、異性などを求めます。しかしこれらは、ある学者が言うように、沈みゆく船の上でパーティーをやっているようなものなのです。本当の解決にはなっていません。
 神は人間に“肉体”と“精神”の部分以外に“霊”の部分を造られました。ですから人は教えられなくても、見たことがなくても、霊の分野に関して、何かしらの興味を持っているのです。肉体的に、精神的に満たす方法はあるでしょう。しかし霊の部分は、神の霊でしか満たすことができないのです。何をしても空虚なのは、霊のタンクに間違ったものを入れているからなのです。霊肉魂をそれぞれ正しく満たしましょう。