どん底からサンタクロースになった男の実話です。
 場所はアメリカ。ラリーという青年は、貧しい家で育ちで、「お金があれば幸せになれる!」と信じ会社を設立。しかしわずか数カ月で倒産し、8日間飲まず食わず街を徘徊していた。気がつくとレストランで食事をしていた。彼の前には19ドルちょっとの数字がかかれた伝票が置かれた。無銭飲食で捕まる覚悟を決めた彼に、レストランの店主が意外な行動をとった。「あの、これ落としましたよ」と言って、20ドル札を差し出したのです。「店主の勘違いだ」と思いながらも、それを払って難を逃れた。「ラッキー!」その時はただそう思った。そして4年後、再び会社を設立するが、また倒産する。借金は膨大に膨らみ、銀行強盗をしようと、ピストルを出そうしたまさにその時、4年前の記憶がよみがえった。「あの20ドル札は本当に落し物だったのか?!」確かめるために、レストランに行くと、店主は意外な事を言った、「クリスマスは誰もが幸せになれる日なんだよ」銀行強盗をしなかったのも、その時無銭飲食でつかまらなかったのも、あの時の20ドル札のおかげだった。ラリーは今度こそ改心し、コツコツと働く道を選んだ。やがて結婚し子供にも恵まれた。 
そんなある日のクリスマス。彼はサングラスで素顔を隠し街に出た。そして銀行の預金を全額おろして20ドル札に替えて、なんと街でお金に困っている人たちに配って歩いた。人々に感謝されて、ラリーは嬉しかった。ラリーは、人々の役に立つ仕事をしたいと長距離電話の会社を設立したが、今度は大当たりで、年収もかなり稼ぐ会社になった。裕福になってからも、ラリーは27年間、名前を明かさず20ドル札を配り続けた。およそ700万人の人に、総額約1億8千万円を配った。そして2007年1月、ラリーは癌のため永眠。しかし、その年のクリスマスにもサンタは現れた。彼の遺志を引き継いだ者たちが20ドル札を配ったのだ。
 自分が満足したらそれでいいのかもしれない。しかし、自分が大変な時にこそ誰かの為に生きるなら、それ以上のものが返ってくる。 
 神がこの世にひとり子を与えてくださった。これがクリスマスです。